「学校に来るとき」和「学校に来たとき」?
「アスペクト」というのは、作が行中かわっているかので、「テンス」というのは、事を在として述べるか、去として述べるかのです。タ形はわったことを示しますが、必ずしも去の文の中で使われるとは限らず、在形の文の中でも使われます。ところが日本の入期の教科では、大抵まず「~ます」を教え、次に「~ました」を入しますので、学者は「ます」や辞形は在のことで、「た」は去のなのだと理解してしまう向があります。このため、「わかる(わかった)、知らせます」「国へる(った)、にせます」のようないをします。
行中 しんこうちゅう 事 じじつ 述べる のべる 示す しめす
限らず かぎらず 入期 にゅうもんき 大抵 たいてい 入 どうにゅう
い まちがい
「あした会ったします」というのは未来のことで「します」は在形です。しかし「会った」と「た」を使うのは、「会う」という作が完了して二人が一にいることを示しているからだと言えます。ですから「た」を完了と明する人もいるし、この「た」は「前に起こったことを示す」のだと明する人もいます。つまり「あした会ったにす」というのは「会う」ことが「す」ことより前だからというわけです。
完了 かんりょう 作 どうさ
学者にしては言で明するよりは、切な文で理解を促すようにしたらどうでしょう。一例をあげます。
切 てきせつ 促す うながす
教「チンさんはあした学校に来る道で吉田さんにしますね」
学生「はい」
教「チンさんと吉田さんはまだ学校にいませんね」
学生「はい」
教「では、あした学校へ来る、吉田さんにします、です」
学生「わかりました」
教「あした学校に来てから吉田さんにしますね」
学生「はい」
教「チンさんと吉田さんはもう学校にいますね」
学生「はい」
教「では、あした学校へ来た、吉田さんにします、です」
のように言ったらどうでしょう。ご自分でも工夫してください。
工夫 くふう
ALCにより
文章定位: